様々な要素がぶつかり合う時、自然とそれらを調和させる力を持っています。意見が対立した場面でも、一方を立てるのではなく、双方にとって納得のいく着地点を見つけようと努めます。計画が途中で頓挫しそうになっても、その調整能力で多くの危機を乗り越えてきました。周囲の人間関係や物事の進め方において、バランス感覚を発揮することが得意です。
しかし、物事を決定する場面では、その慎重さが足かせとなることもあります。白黒はっきりつけず、常に中庸を選ぼうとするため、時として決断を迫られる状況で立ち往生してしまうことがあるでしょう。複雑な状況が絡み合い、どの道を選んでも何らかの不和が生じかねない場面では、その調整役としての負担が重くのしかかるかもしれません。
泉から流れ出る水のように、ゆっくりと、しかし絶え間なくプロセスを進めることを大切にします。多くの要素が絡み合う中でも、それぞれの間に穏やかな流れを作り出し、調和を保ちます。時には、その静かな力を信じて、結果を急がずに見守ることも求められています。それは、大アルカナの「節制」が示す、両極端の間にある調和の道です。
