誰かのために何かせずにはいられない性質があります。訪ねてきた友人には、たとえ相手が望んでいなくても、食べきれないほどの料理を振る舞い、お土産にまで持たせようとします。それが「おもてなし」であり、相手を大切に思う気持ちの表れだと信じています。相手の反応が薄いと、まるで拒絶されたかのように感じてしまうこともあります。
しかし、その過剰なまでの優しさは、時に自分自身を消耗させてしまいます。親切にした相手から、自分のことを気遣う言葉が返ってこないと、心の天秤にかけるように、相手への温かさを無意識に留めてしまうことがあります。尽くすことで得られるはずの安心感が、逆に自分を孤立させてしまうこともあるのです。
豊穣な大地のように、すべてを育み、満たすことを望むのが女帝の資質です。しかし、その恵みは、まず自分自身の内側を満たすことから始まります。枯れた泉からは、何も注がれるものはありません。自分を満たすための静かな時間もまた、大切な「おもてなし」なのです。すでに、どうすれば良いか、心の奥では分かっているはずです。
